ネコノテパン工場に行ってみた|尾道の細道の先にある小さなパン屋の正直レビュー

尾道を歩いていると、ときどき「この道、本当に進んでいいのかな」と思う瞬間があります。

地図には載っているのに、私有地のようにも見える細い坂道。
曲がるたびに景色が変わり、気づけば寺に出ている——そんな迷路のような感覚こそ、尾道らしさなのかもしれません。

ネコノテパン工場は、そんな細道の先にありました。
パン屋というより、どこか秘密基地のような小さなお店。

今回は、辿り着くまでの道も含めて印象に残ったこのパン屋さんについて書いてみます。

結論|ネコノテパン工場は行く価値ある?

結論からいうと、パンだけでなく、辿り着くまでの道のりまで含めて楽しめる尾道らしいお店でした。

お店はかなり小さく、パンも小ぶりですが、細い路地や寺院の間を歩いてようやく辿り着く体験はかなり印象的。

私はシナモンロール、一緒に訪れた母はメロンパンが特に気に入りました。

「有名観光地を巡るだけではなく、尾道の路地歩きも楽しみたい」という人には特におすすめです。


ネコノテパン工場までの道

尾道駅に到着したあと、ホテルにキャリーケースだけ預けて、まず最初にネコノテパン工場へ向かいました。
人気店で売り切れることもあると聞いていたので、観光よりも先に行ってみることにしたのです。

まず線路を渡り、民家へと続くように見える階段を登っていきます。

スタート地点

段数はそれほど多くないはずなのに、遠方から尾道に到着したばかりの体には少しこたえ、階段の上に着いただけで小さな達成感がありました。

迷わないようにGoogleマップを開きながら進みます。
指し示された先にあったのは、人が一人ギリギリ通れる幅の細道。

「本当にここを通るの?」

ここで合ってる?

そう思いながらも、他に頼れるものもないのでそのまま進みます。

すると、ちゃんと次の道が現れる。
どうやら間違ってはいないようです。

やがて、人がすれ違えそうな幅の道に出て少し安心。
寺院や休憩所も現れ、人には出会わなかったものの、観光客が歩いていてもおかしくない雰囲気でした。

そのまま進むと、今度は寺院の境内へ。

急にお寺が

「あれ?ここ道?」

と思いましたが、よく見ると参拝ルートと通路で床のタイルが違っていました。
どうやら道として通っても大丈夫なようです。

参拝経路と通路が交差してる

寺院を抜けてさらに進むと、T字路に出ました。

民家の一角のT字路

看板発見

T字路の端に、小さなサビサビの看板らしきものがあります。

近づいてよく見ると、かすかに「ネコノテパン工場」と読めなくもない文字。

なんとか読める?

「ここかー」

と思う反面、まだ半信半疑でした。
こんな住宅の間を抜けた場所に、本当にパン屋があるのだろうか。

看板の先の坂を見上げても、それらしい建物は見えません。

看板が示す先

店の前に到着

坂を少し進んで店の前に立った瞬間、思わず声が出ました。

「これか!」

想像していたよりもずっと小さくて、でも確かにそこに存在していました。

パン売り場と工房がのぞけます

店内の秘密基地感

店内は、人が一人入れるくらいの小さなスペース。

一人入ったら満員です

パンが並んでいる奥にはドアがあり、少し不思議な構造をしています。

中に入ってすぐ、その理由がわかりました。

目線ほどの高さの小窓から、トレーとトングが差し出されるのです。

隣に明らかに人がいる気配はあるのに、全貌は見えない。
この感じがなんだか秘密のやり取りみたいで楽しい。

パンを選び終え、トングとトレーを小窓へ返すと、パンたちはそのまま奥へ吸い込まれていきます。
代わりにキャッシュトレイが出てきて、そこにお金を入れる仕組み。

なるほど、すべてのやり取りがこの小窓で行われるのです。

小さなパンが並ぶ店内といい、このやり取りといい、どこか現実離れした雰囲気。

うまく言葉にできないのですが、まるで絵本の中の世界のようでした。

店員さんの顔は見えているのに、もし扉の向こうで大きなくまさんがパンを焼いていて、人に扮して売っていると言われても、なぜか納得してしまいそうな。

そんな不思議な空気感のお店でした。


実際に食べたパン|一番好きだったのはシナモンロール

お店の名物はビスコッティのようです。
ビスコッティはパン棚の下の引き出しに入っていて、さらにその下には飲み物もありました。

初めて来ると、そこまで気づかない人もいそうです。

ビスコッティも美味しかったのですが、個人的に一番好きだったのはシナモンロール。

ふわっと柔らかい生地に、シナモンの香りがよく合います。

一緒に行った母は、メロンパンが一番美味しかったと言っていました。

パンは少し小ぶりですが、価格は200円前後が多く、つい何個か買いたくなるサイズ感です。

名物のビスコッティ

良かった点、気になった点

良かった点

  • 辿り着くまで含めて尾道らしい
  • 小さな店内が独特で面白い
  • パンが小ぶりで何種類か試しやすい

気になった点

  • 初見だと道がかなり分かりにくい
  • 店内はかなり狭い
  • 人気店なので遅い時間は売り切れに注意

正直レビュー

ネコノテパン工場へ向かう道も含めて、尾道らしさを感じられる体験でした。

細い路地を進み、寺院を抜けて、ようやくたどり着く小さなパン屋。
観光地というより、街の中にひっそりと存在している場所です。

初めて訪れたときは、ちょっとした冒険を終えたような達成感がありました。

小さなパンを選び、あの狭い売り場を出て坂道に戻ったとき、不思議と「また来たい」と強く思ったわけではありませんでした。

でも、きっとまた尾道に来たら、当たり前のようにこの道を歩いている気がする。

そんな予感だけが、静かに残っています。

ネコノテパン工場は、観光スポットというより、尾道という街の中に自然に存在しているお気に入りの一角なのかもしれません。


まとめ

ネコノテパン工場は、尾道の細い路地の先にある小さなパン屋です。

辿り着くまでの道のりも含めて、尾道らしい体験ができる場所でした。

パンの種類が多いうちに選びたいなら、早めの時間に立ち寄ると安心です。

観光名所とは少し違う、
「場所そのものが記憶に残る」そんなパン屋でした。

ネコノテパン工場のパンはこちらで購入可能です。

▶ネコノテパン工場の行き方や混雑状況はこちらの記事で詳しくまとめています。

▶ネコノテパン工場とあわせて歩きたい、千光寺のレビューはこちら
▶向島まで足を延ばすなら、後藤鉱泉所のレビューはこちら

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この記事を書いた人

しがないアラサーの会社員
趣味は旅行
旅行のことなんかををブログに載せていく予定です。

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